轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

さんごくし

三国志

吉川 英治

06 孔明の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 161,356 字 · 323 页

青空文庫

「はあ。そうでしたか」

「ところが、田舎にのこしておいた老母が、曹操の部下にひかれて、いまはひとり都に囚われの身となっている。……その老母より綿々とわびしさを便りして参ったので、やむなく、主君にお暇をねがい、これより許都へ上ろうという途中なのです」

「それは、よいことではないですか。身の仕官など、いつでもできる。ご老母をなぐさめておあげなさい」

「ついてはです。――お別れにのぞんで、この徐庶から折入って、おねがいしておきたい儀があります。お聞き入れ賜わらぬか」

「まあ、仰っしゃってごらんなさい」

「ほかではありませんが、今日、ご主君自身、遠く途中まで見送って下されたが、その別れぎわに、実は、平素から心服しているため、隆中の岡に、かかる大賢人ありと、口を極めて、先生の大方を、ご推薦しておいたわけです。――で、まことにご迷惑でしょうが、やがて玄徳公からお沙汰のあった節は、枉げても、召しに応じていただきたい。かならず、ご辞退なきように、旧友の誼にすがっておねがい申し上げる」

徐庶は、学歴や年齢からも、はるかに孔明よりは先輩だったが、今では孔明を先生と称して、心から尊敬を払っているのである。