轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

さんごくし

三国志

吉川 英治

06 孔明の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 161,356 字 · 323 页

青空文庫

何にしても、国中の大変とはなった。応急の手当を施して、すぐ孫策の身は、呉会の本城へ運び、ふかく外部へ秘した。

「華陀を呼べ。華陀がくればこんな瘡はなおる」

うわ言のように、当人はいいつづけていた。さすがに気丈であった。それにまだ肉体が若い。

いわれるまでもなく、名医華陀のところへは、早馬がとんでいた。すぐ呉会の城へのぼった。けれど華陀は眉をひそめた。

「いかんせん、鏃にも槍にも、毒が塗ってあったようです。毒が骨髄にしみとおっていなければよろしいが……?」

三日ばかりは、昏々とただうめいている孫策であった。

けれども二十日も経つと、さすがに名医華陀の手をつくした医療の効はあらわれてきた。孫策は時折、うすら笑みすら枕頭の人々に見せた。

「都に在任していた蒋林が帰りましたが、お会いなされますか」

すっかり容体が快いので、侍臣がいうと、孫策はぜひ会って、都の情勢を聞きたいという。

蒋林は病牀の下に拝跪して、何くれとなく報告した。

すると孫策が、

「曹操は近ごろおれのことをどういっているか」と、訊ねた。蒋林は、

「獅子の児と喧嘩はできぬといっているそうです」と、噂のまま話した。