轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しきぶこうじ
式部小路
泉 鏡花
「大阪毎日新聞」1906(明治39)年1月1日~1月27日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 74,847 字 · 149 页
三十一
何しろ一方なりませんお主おもい、で、お嬢さんがね、あつい、あついとおっしゃる度に、額からたらたら膏汗を流すんですよ。
※(始め二重括弧、1-2-54)水天宮様の方角はどちらでがすえ、※(終わり二重括弧、1-2-55)と聞きましては、一室に大勢ですから、お嬢さんの寝台の下へ、はい込んじゃ手を合わせて拝みます。
まるで夢中ですもの、すぐに忘れてはまた、
※(始め二重括弧、1-2-54)モシ、茅場町はどっちでえ、※(終わり二重括弧、1-2-55)ッちゃ、寝台の下へもぐり込んで拝みます。
いじらしくッて、皆見ては泣くんですよ。)
といって、涙ぐんでいるだろうじゃありませんか。」
丹平はまた溜息をした。
「ああ。」
三十一
金之助も吐いきをついて、
「看護婦も話すうちに鼻をつまらせて、
(まるで気が違ったようですよ。つい昨夜、夜中はちっとばかり、すやすやしておいでだったそうですが、七箇もかけた氷嚢が、しばらくの内に溶けますから、始終、氷を割りますが、また夜がふけると、四辺へ響きまして、カンカンッて、凄いようだもんですから、うるさかったと見えて、お嬢さんが、
厭な音ねえ、※(終わり二重括弧、1-2-55)ッて現にそうおいいなさいますと、何と思ったのか、若い衆が、大きな氷の塊を取って、いきなり、自分の天窓へ打ッつけたんですって。