轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
よく悪女の深情けというのはあるが、漢仲間の深情けとなれば、悪女どころな絆ではない。前世、いかなる業の縁か、ここに、なお梁山泊にひきとめられた盧俊儀は、まったく、ほとほと弱りはてていた。
「ぜひ、もう一夜」
「もう一夕」
と、宋江や呉用のひきとめ策ばかりでなく、次から次へと、水滸の大寨にある各部門の一将一将から毎夜のような招待なのだ。
――となるとその部署だけでも数十かわからない。忠義堂だけでも、参謀室、文書課、印鑑信書部、賞罰係、勘定方。さらに宛子城の三門やら山上大隊、烽火台、教練隊、哨戒隊。――さてはまた、金沙灘その他の水軍部、造船廠、醸造局、縫工班、糧秣廠、諜報機関、楽手寮など数えていったら限りもないほどである。
だがつい、盧自身も、しまいには、断り切れぬだけでなく、興味をもって、毎日あちこちの招きに惹かれていた。というのは、それぞれの部にある局部長らの人物もみな一トかどの人物だし、それらの者との談笑裡の会飲やら話のおもしろさといったらない。
かつては、禁門の師範だった豹子頭の林冲、五台山を騒がせた花和尚、虎退治のことで世間に名だかい行者武松、あるいは九紋龍、あるいは高士柴進、または名匠気質の金大堅、鉄笛の名人楽和、大砲火薬の智識に富む凌振、といったふうに、これら何か一芸一能の奇才や豪傑は天つ星のよう