轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
過ちとは申せ、くだらぬ女を害めて、この始末。せめて罪科の償いを果たして、この穢身を洗わないことには、どうも白日の下で、人なみの口もきけません。一ト目、お会いしたからには、はや、おさらばでございまする」
「ま、そんなにお急ぎなさらなくも」
一同は、彼を引きとめたが、中にはこういう知恵をいってみる者もあった。「端公二人には、充分な金をくれてやり、そして『宋公明の身は、梁山泊で横奪りされた』といわせてみたらどんなものでしょう」
「いらざるおすすめ」と、宋江はかえって心外そうに顔を曇らせ「――まだ老後の父に、一日の孝養すらしていませんし、門出の日には、まだ膝の子のごとく、その父からいわれています。上、天理にさからい、下、父のおしえを聞かずでは、生きているほど、親の業苦を深くする不肖な者となりましょう。どうしても諸兄が私の意志を曲げようというなら、宋江はここで舌を噛んでお見せするしかありますまい」
言いおわるやいなや、涙とともに、がばと椅子の下へ伏し仆れたので、さしもの豪傑たちも驚いて、皆してたすけ起し、口々になだめぬいた。
「もうお心を邪げはいたしません。われらも辛くなる。