轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ひきょうのにちりんき

秘境の日輪旗

蘭 郁二郎

「秘境の日輪旗」少年文庫、新正堂、1942(昭和17)年9月25日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,829 字 · 169 页

青空文庫

「お仕事の性質上、家族の方にもおいでになるところを知らされなかったのですね」

と、慰めるようにいった。

「しかし、このことは、中尉殿の御気持と全然関係のないことではありませんから、その点もし中尉殿のお許しもうけずに私が参ったようにお疑いになられるとこまりますから、はっきり申し上げておきます……実は、私も中尉殿とご一緒に、いや、中尉殿の部下として働いておったこともあるのです」

「えっ、兄さんと一緒だったんですか」

それは思いがけないことだった。では、この人もやっぱり軍人なのだ。

「はあ、いろいろとお世話になっております。このお部屋は中尉殿がお使いになっておられたところなのでしょう。さっきからおなつかしく拝見しておったところです」

打解けた、親しげな口調でいった。

「とにかく、くわしいことは、その方からお話しすることになっております。私は別な意味で、中尉殿のことや、そのほかいろいろなことでお話しをしたいのでありますが、それはこの用件をすましてからにしたいと思います」

「失礼ですが、あなたのご身分がわかりませんので、さっきから腑に落ちなかったのでございますが、お話のご様子で大体わかりました。