轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ひきょうのにちりんき

秘境の日輪旗

蘭 郁二郎

「秘境の日輪旗」少年文庫、新正堂、1942(昭和17)年9月25日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,829 字 · 169 页

青空文庫

僕はあすからさっそく小屋を作ったり、ボートを修繕したりしようと思うんだけど、どうだろう、祥ちゃん!」

「大賛成よ、あたしも一生懸命働くわ……まだ陽のあるうちにさっそく小屋を作る材料を集めに行きましょう。ただ道具がないから困ったわね」

「大丈夫、ナイフの代りに貝殻があるし、釘の代りに縄を使ったっていいんだから、きっと材料が集まるよ」

「場所はどこにしましょう」

「やはりあの椰子の樹のあるところがいいな、あの椰子の樹へ登れば、島全体が見られるし、ボートを修繕するのにも便利だから、あすこにきめよう」

「あすこならすてきだわ、じゃすぐ行って見ましょう」

孤島の日没はつるべ落しだった。太陽が、水平線に沈んだかと思うと、もう夜闇が、島と海をおし包んでいた。

まだ眠り足らない二人は、ビスケットと、岩の窪みにたまった雨水で夕食をすますと、すぐ、椰子の樹の下に木や草の葉をしいた寝床を作って寝た。

日中のはげしい暑さにくらべると、夜は涼しくてしのぎよかった。

「あの趙ともう一人の支那人、どうしたんでしょうね」

祥子がふと、思い出したらしくいった。

「たぶん、船と一緒に沈んでしまったんだね、船艙の中に縛られていたはずだから」