轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ひきょうのにちりんき

秘境の日輪旗

蘭 郁二郎

「秘境の日輪旗」少年文庫、新正堂、1942(昭和17)年9月25日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,829 字 · 169 页

青空文庫

「えっ! じゃあ、敵国人だわ、やはりイギリスか、アメリカの島だったのね」

「ぐずぐずしていると、見つかってしまうぞ! 見つからないように、そっと海岸の方へ出よう、出来たらどこの国の人間だか、何をしようとしているか調べてやろう」

「わざわざ夜をえらんで来るくらいだから、何かわけがあると思うわ」

草むらから岩かげを伝って、四人がやって来た方向へ、逆に行って見ることにした。

岩かげからそっと首をだして見ると、すぐ目の前を、さくさくと砂を踏みしめながら四人が通りすぎて行った。

さっき遠くから見当をつけたように、一人は上半身に何も着ていない土着人で、ほかの三人は、頑丈な体をした西洋人だった。その中の二人は小銃を手にぶら下げ、もう一人はパイプをくわえて口許からぷかりぷかりと紫の煙をはいていた。

何を話しているのか、よくわからなかった。測量をするような身ぶりをしてみたり、あっちこっちを指して、土着人に何かきいたりしているような様子だった。

一人が不意にこっちを振り向いたので、祥子は思わずひやっとした、危く、

「あっ!」

と、声をたてそうだった。

幸い、こんなところに人がいることに気付いた風もなく、英夫たちの寝ていた椰子の方へ行き過ぎて行った。