Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Leggi 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 244.473 caratteri · 487 schermate

Aozora Bunko

「それはおめえ、あれだよ、三島は力があるからだよ」

半次はおちづの背中を撫でた。

「なにしろあいつは相撲くずれなんだから」

「いいえ違う、違うのよ半ちゃん、まえのあたしなら三島なんぞ血だらけにしてやったわ、できなかったのはあたしのせいなのよ」

「おれにゃあてんで、わけがわからねえ」

「あたしの躯のせいなのよ」

おちづは消えそうな声で云った。泣きじゃくりをしながら、両手でぎゅっと半次の膝を抱え、そして涙で濡れた頬を、その膝へすり寄せた。

「三島のやつが腕を巻いたとき、この胸のお乳のところが痛かった。とびあがるほど痛かったわ」

「そんな話よせよ」

「いいえ聞いて、――半ちゃんには話さずにいられないの、話してしまわなければ頭がへんになりそうなのよ」

おちづはさらに身をすり寄せた。

「頭の中ではあたし、この二人殺してやろうと思ったわ、でも躯が自由にならない、お乳のところのとびあがるほど痛いのが、頭から足の先まで響いて、身動きさえできなくなったの、あたし口惜しかった、そんなになった自分の躯が、口惜しくって憎らしくって、いまでもひっちゃぶいてやりたいくらいだわ」

「ばかなことを云うなよ」