Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Leggi 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 244.473 caratteri · 487 schermate

Aozora Bunko

五

躯を張ってやれって」

「そこへおちるわねえ、女は」

「いいえ、おちるんじゃないわ」

おちづは強く首を振った。

「あたし女衒の男をやっつけるたびに気がついたの、男はあたしたち女を食いものにしたりなぐさんだりする、けれど、こっちがそのつもりになれば、男ほどたあいのないものはない、こっちの思うままにすることができるって、――そうじゃないかしら、姐さん」

「そうかもしれないわね」

松吉がふとからかうような眼を向けた。

「半ちゃんていう子をべつにすればね」

五

「あら、――姐さん」

おちづは赤くなった。

「いやだわ姐さん、半ちゃんとこの話とはまるっきりべつよ」

「だから半ちゃんはべつにして、って云ったでしょ」

「だっていやだわ」

ますますおちづは赤くなった。松吉は縫物を膝からおとし、ふとしんみりした眼つきでおちづを見た。

「あたしが云うのはね、女は結局のところ弱いもんだと云うことなんだよ、いまあんたは、そのつもりになれば男なんか手玉に取ってみせるって、云ったわね」

「あたし姐さんにその証拠をみせてあげられると思うわ」

「でも半ちゃんはべつなんだろう」

「姐さんったら」

「まあお聞きよ、――そりゃあね、女がいちどこうと肚をきめれば、男なんてこっちの思うままさ、鼻づらに繩を付けて曳き廻すことだってできるわ、でもそれは好きな人ができるまでのことよ、