Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Leggi 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 244.473 caratteri · 487 schermate

Aozora Bunko

五

「知っている男ですか」

「お浜屋敷の支配だ」

休之助は昂奮していた。元の座に坐ると、いま怒ったことは忘れたように、

「さあ聞こう、話してくれ」

とせきたてた。万三郎はおちついたもので、まずあの二人は帰らせましょうと云い、秀と伝次を呼んだ。

「おまえたち、観音谷へ帰ったら、することはわかっているな」

「へえわかっているです」

「木戸で疑われたらおしまいだぞ、いいか、太夫さまを捜すのに暇取った。太夫さまはもう少し月を眺めると仰しゃっていた、はっきりそう云うんだぞ」

「間違いなくそう云うです」

「それから藁と油だ、油を藁にたっぷり掛けて、武器庫の裏に用意しておけ、――ほかの者たちに知らせるときよほど用心しないと危ないぞ」

「よくわかってるです」

伝次が云った。そしてまた自分に向って念を押すように、

「柵は木戸から南へ二十本めであんすから、どうか旦那も忘れねえで下せえ」

「わかった、早く帰れ」

二人は出ていった。

「さあ話せ、いったいどうしたというんだ」

休之助はせきたてた。万三郎は悠々たるもので、斧田が渡辺蔵人の繩尻を、柱に縛りつけているのを眺めた。

「どうしたんだ三郎、なにをぐずぐずしているんだ、話せというのに話さないのか」