Classici giapponesi con furigana
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Leggi 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 244.473 caratteri · 487 schermate
二
中には女客がいた。
それはかよであった。旅装をして、手甲、脚絆に、草鞋をはいたまま、駕籠の中で横坐りになって、――垂れがあがると、静かにあにいのほうへ振向いた。
「こんな古い手がまだ流行ってるの」
とかよは云った。
「田舎は暢気だねえ」
二
「な、なにを、――なんだと」
あにいはうしろへ退った。
「暇をつぶして古い手を使うことはないっていうのよ、おまえさんたち眼がないのかえ」
「よしゃあがれ、きいたふうなことをぬかすな、あま」
あにいは喚きたてた。
「えらそうなふりをして、さも伝法な口まねをしたって、そんなことでごまかされるような半端野郎じゃあねえんだ」
「おや、たいそうお怒りじゃないか、あたしがなにをごまかすというんだい」
「その口をよせってんだ」
あにいは冷笑した。
「大月から御城下へかけて蝮の八兵衛といえば番所の役人もそっぽを向く、笹子峠の狼も尻尾を巻いて逃げるおあにいさんだぞ、十五の年から駕籠を担いで二十と一年、乗せた客が金持か貧乏人か、こすっかれえ人間かお人好しか、女なら人の女房か後家さんか、生娘か若嫁かということまでちゃんとけじめがつくんだ、おめえがそんな啖呵をどこで覚えたか知らねえが、いくら伝法なふりをしたってな、躯も手入らずなら育ちも堅気、まるっきりおぼこ娘だってこたあ、へん、――この眼と肩でちゃんと見抜い