Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Leggi 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 244.473 caratteri · 487 schermate

Aozora Bunko

「よせよ、つまらねえ」

半次は息苦しそうに首を振った。

「護るも護られるもありゃあしねえ、お互いっこじゃねえか」

「あんたが側にいて護ってくれたから、あたしこうして生きて来られたし、悪い女にならずにも済んだのよ、もしかあんたがいなかったら、あたしきっと死んじまうか、ぐれて夜鷹にでもなっていたわ」

「ちい公はそんな女じゃねえ」

「いいえ、自分のことは自分がよくわかるわ、これからだって半ちゃんが側にいなくなれば、あたしどうなるかわからなくってよ」

「おめえ、おれを脅かすのか」

「証拠を見た筈よ、半ちゃん」

おちづは横になった躯で伸びあがって、半次の耳に口をよせながら云った。

「さっきあの二人に捉まったとき、あたしは身動きができなかった、頭では殺してやりたいと思っても、躯が痺れていうことをきかない、もしか半ちゃんが来てくれなかったら、あたしどうなったかわからないわ」

「そりゃちい公が今日どうかしていたんだ、今日だけどっか具合でも悪かったんだ」

「いいえ、そうじゃないの、あたしの躯がもうまえの躯じゃなくなったからなの、今夜はじめて、自分でそれがわかったのよ」

おちづはそう云って、告白の恥ずかしさを隠そうとするかのように、とつぜん、半次に頬ずりをした。