Classici giapponesi con furigana
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Leggi 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 244.473 caratteri · 487 schermate
「野郎えらそうな口をきくな」
相手の少年が歯を剥きだした。
「金杉で放り込まれた茄子なら金杉の海で浮いてろ、この頃ちょいちょい見かけるが、冬木河岸はおれっちの繩張りだ、誰に断わって繩張りを荒しに来やあがるんだ、云ってみろ、誰に断わって来やあがるんだ」
「くそをくらえ」
半次がせせら笑った。
「深川の蜆っ食いが洒落れたことをぬかしゃあがる、冬木河岸が誰の繩張りだろうと、道は天下の往来だ、用があって通るのに、いちいち断わるなんてちょぼ一があるか、笑あせるな」
「深川の蜆っ食いだって、云やあがったな野郎」
「云ったらどうした、てめえたちゃあ年中ぴいぴいで、蜆ばっかり食ってやがるから口まで蜆っ臭えや」
「てめえのされてえのか」
「のせるもんならのしてみろ」
半次は片腕を捲った。色の黒い細っこい腕であるが、当人はいっぱしのつもりらしい、小さい躯で仁王立ちになり、片方の肩をつきあげた。
「甲子の火事で親父もおふくろも死んだ、おれが死んでも泣く人間はいねえから、やりたければ遠慮なくやってくれ」
「この野郎、深川っ子がどんなもんだか知らねえな」
「知りたくもねえやそんなもの」
「やっちまおうじゃねえか」