Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Leggi 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 244.473 caratteri · 487 schermate
「云わない、どうやら知らないというのは事実らしい、ただ一つだけ新しいことを白状した」
「なんです」
「深川のさる料亭で、月に二度ずつ日を定めて会っていた人間があるそうだ」
「紀伊家の者でしょうか」
「そうかも知れない、――かたく秘密が守られていたところをみると、同家中でありながら屋敷の外で密会する、ということも不自然ではない」
「しかし、顔でわかるでしょう」
「相手はいつも覆面しているということだ」
休之助はちょっと考えて、
「そいつを押えてみましょう」
「おれもそう思う、が、――」
徹之助が云いかけたとき、万三郎が「あれっ」と頓狂な声をあげた。
「これはなんです、これを読みましたか兄上、甲斐のくににも貯蔵所があるというじゃありませんか」
「静かにしないか」
「しかしここにちゃんと書いてありますよ」
「わかっている」
徹之助が頷いた。休之助はうんざりしたような眼で弟を見た。徹之助が云った。
「甲府城の近郊に貯蔵所のあることは、つい数日まえにわかったのだ、が、われわれはそれより先にやらなければならないことがある」
四
「うかがいましょう、なにをやるんですか」
万三郎は坐り直した。