Classici giapponesi con furigana
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Leggi 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 244.473 caratteri · 487 schermate
が活きていた。いちどそれが解放されると、世間の他の恵まれた子供たちよりも遙かに純粋で、さらに感動しやすい柔軟さをもつものであった。
「ふしぎだなあ、赤い雀だなんて、おいらまだ聞いたこともありゃしねえぜ」
「なにか悪いことが起こるのよ」
「夏じぶんからだね」
と半次が云った。
「増上寺の山内で初めて見たっけ、それからも三度ばかり山内で見たっけよ、どこから飛んで来やがったのかな」
「なにか悪いことが起こるのよ」
とまたおちづが云った。
「なにか大水とか、大きな火事とか、地震とか、饑饉かなにか起こる前兆よ」
「ちぇっ、女って云うことは定ってやがら」
「ほんとうよ半ちゃん、こんなのを昔から前兆っていうのよ」
「どうかして捕れねえかな」
半次は木のそばへ、忍び足で寄っていった。
雀はしきりに鳴き、枝から枝へと、気ぜわしくとび移り、鮮やかに赤い翼を揃えたり、小賢しく首を傾げたりした。
「畜生、じっとしてやがれ」
半次は小石を拾った。
すると、ふいに「ひゅっ」という音がし、白い物が飛んで来て、雀の羽根に刺さったとみると、雀はするどく鳴きながら、ばたばたと枝から落ちて来た。
半次は吃驚してとび退いた。