Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

Leggi 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 244.473 caratteri · 487 schermate

Aozora Bunko

「それで、――休さんやつなという人は、いまどこにいるんですか」

「休之助は大久保加賀侯の邸内にいる、紀伊家の浜屋敷と堀を隔てた位置で、浜屋敷の海手の見張りについているのだ、つなは、――」

云いかけて、徹之助は向うを見やった。

畑跡のほうから、吹矢の筒を持った若者と、金杉の半次という少年の来るのが見えた。

万三郎はおおと云った。

「あの少年は知っていますよ」

「半次という浮浪児で、つなが使っている子供だ」

と徹之助が云った。

「つなは賢い娘だが、あの浮浪児の使えることをよく見込んだものだ、いつも浜屋敷の付近を暴れまわっていて、日頃から役に立ちそうだと思っていたそうだが、つなの見込んだ以上なのに驚いている」

「ではあの少年といっしょにいるんですかつなさんは」

「いやそれは、――」

二人がそこへ来た。半次も万三郎をすぐにそうと認めたらしい、まっ黒な顔でにこっと笑った。徹之助はその侍に弟をひきあわせた。

「お噂はうけたまわっていました。中谷兵馬です、どうぞよろしく」

若者は眼を細くしてこちらを見た。それから、持っている赤い雀を徹之助に示して、

「また一羽捕りました、籠へ入れてまいりますから」