Classici giapponesi con furigana
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Leggi 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 244.473 caratteri · 487 schermate
太腿に銃傷があり、そこから多量に出血して、弱っていたのだろう。その出血を怪しまれ、刀を抜いて脱走しようとしたため、捕えられたのであるが、――もし彼が本拠へ逃げ込んでいたとしたら、事態はずっと困難になったろうと思う。
夜襲は極めてうまくいった。
本拠では江戸から来る人数を待っていたらしい。正面から登った岡村隊は、なんの妨害も受けずに山上へ達した。
休之助たち四人は谷の西側から登り、二人の番士を斬って、貯蔵所に火をかけた。
その炸裂で敵は初めて襲撃に気づき、殆んど身支度もせずに斬って出たのであった。
だだだーん。
ひときわ高く、大きな爆発が起こり、空いちめんが閃光のために裂けたように見えた。万三郎は思わず首をちぢめ、ばらばらと崩れる土煙に噎せて咳きこんだ。
「花田さん、どこです」
向うから兵馬の呼ぶ声が聞えて来た。
六
「おーい」
万三郎は大きく答えながら、声のしたほうをすかして見た。
兵馬が壕の中を走って来た。
「あがってごらんなさい」
と兵馬が云った。
「予想したとおりですよ」
「なにがです」
「覆面の怪剣士です、――きっとやって来るって云ったでしょう、つい今しがた現われて、すばらしい手並をみせていますよ」