Classici giapponesi con furigana
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
Leggi 風流太平記 (ふうりゅうたいへいき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 244.473 caratteri · 487 schermate
「娘ばかりのところへ、急に若い殿方がはいって来たでしょう、おまけに休之助さまはいかにも男らしく、さっぱりときびきびしていらっしゃるから、つなさんもわたくしもぼうっとなってしまいましたの」
かよと名乗る女はこう云って、自分で可笑しそうに笑った。
十五歳の少女たちの、感傷的なあこがれであった。どちらも休之助を自分に惹きつけようとし、そのために嫉妬しあった。
こうして時が経つうちに、万三郎の話が出たのである。吉岡家へ養子にいったが、嫁になる筈の娘に死なれ、自分は長崎勤番にやられた。
――可哀そうなやつさ。
と休之助が話したのがきっかけであった。
すると二人の関心はにわかに万三郎のほうへ移った。つなもかよも、それからは休之助にせがんで、しきりに万三郎のことを話してもらい、それぞれが空想のなかで万三郎の姿にあこがれた。
――そうだったのか。
万三郎は初めて合点した。
増六で会ったとき、彼が少年のころ手に負えない腕白だったこと、柿の木から落ちて足を挫いたことまで知っていたが、それなら知っているのが当然だと思った。
六
「どちらの場合にも、わたくしの負けでした、休之助さまのときも、万三郎さまのときも」