일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

世評は修養の補助

この論がはたして当を得たるや否やは別とし、いわゆる聖人なるものも他人より悪口さるれば、少なくとも不愉快の感を起こすものと思われる。まして凡人においてをや。

世評は修養の補助

かれこれ相互の批評は人生の大部分を成しているかと思われる。むろんこれが刺激となって人生は進歩するものである。いかなる人でも、その備うる短所を批評せねばいい気になりますます得意となる。いかなる怪しからぬ行為あるものも、これを発いて反省を促さねば、ますますその暴行を逞しゅうしやすくなる。

世間の批評が我々の行為を抑制することは、あたかも羊の群れを監督するために羊犬を付けるがごとくである。おろかなる羊は草を食いながら、少しでも柔軟に、少しでも緑の草があるほうに進み、だいたいの方向も忘れて進み路を迷いやすい。このとき羊犬が迷った羊に吠えつき、各個の羊をその群れより離散せぬようにまとめると同じく、世評なるものは、我々が得意になり、あるいは岐路に迷わんとするとき、これを抑えて軌道に惹き着ける役目をするものと思えば、修養の一大補助ともみなされる。すなわち毀謗は社会の要求の声ともいうべきものならん。