일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

測る標準は内にあるか外にあるか

右は一日の仕事をいったのであるが、これを一年を通じてその日その日の務めを完うし、ひいては終身これを継続せば、この人はたしかに一人前の仕事をした人で、天にも地にも人にも恥じぬ人であろう。古人の言のごとく、

「世に在ること一日ならば、一日の好人と做るを要す」

との心掛けを連日実行して、一生を貫けば、その人は実に好人である。

測る標準は内にあるか外にあるか

しかるにこの例について起こる疑問は、定規として用いた標準はみな自己以外にあることである。学生ならば学校の規則と教師の要求する業務を行うのである。商売人ならば他より起こる取引を完うするのであり、婦人ならば家政上のことを、いわば余儀なくさせらるるのである。ノルムは定規なりといったが、この定規は自己以外に、世人がわれわれに期待する業務の分量であり、してその分量は、同じ境遇にある普通の人が為しつつある分量であって、甲も乙も丙も丁もやり得るのだから誰れでもやるべきものと定められている分量である。俗にいう世間の勤めとはこのことをいうらしい。

ここで僕の心を苦しむることは右のごとく一定の職務とか地位とかが要求するのなら、ずいぶん明白に寸法に従って測り得るが、しかし俺は一人前の人間なりやというにいたっては、仕事をもって測るのでなく、思想をもって測るのではあるまいか。