일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

第二十四章 全力と余裕

蛙の筋肉の力を測りし学者の試験

色変はる秋の菊をば一年にふたゝび匂ふ花とこそ見れ

第二十四章 全力と余裕

蛙の筋肉の力を測りし学者の試験

かつてベルリンに在学のころヘルムホルツ博士の名が世界にひろく轟いているので、僕の学問にはなんの関係もなかったけれども、好奇心にかられて先生の講釈を一度聞きにいったことがあった。医学の講義をドイツ語でされるから僕が聞いてはわからぬことは言うまでもないが、先生の試験がよく眼に見えておぼろげに理解しえた。講義の大意も多分こういうことであったろうと、その時深く頭脳に印象し、今日もなお忘れない。

試験は蛙の筋肉を取ってこまやかな糸のごとき一部分を秤にかけて、この筋肉をもっておのれの重量の何倍ある物質を支えうるか。すなわち筋肉の力を証明する主意と心得た。この試験によると、蛙の筋肉はおのれの重量に何十倍(何百倍?)の重さをみごとに支えたので、学生が大いに拍手喝采して、なおいっそう僕の印象を深めた。

たぶんこの簡単なる、また素人にも理解しやすき試験は医科大学あるいは諸所の医学試験でも教授の材料となっていることであろうが、門外漢の僕には人体(試験材料は蛙でも人間の筋肉でもあまり変りあるまいと想像する)の内に恐しき力の潜伏していることを思った。