후리가나로 읽는 일본 고전
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じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면
悪口は一時的のものが多い
それについてはこれを濫用せぬよう心がけることが最も必要である。してその濫用とは、
一にはその悪口をいった人を怨むこと、
二には自分の悪口されたのを聞き怒ること、
三は悪口を耳にしてヤケとなること、
四には悪口に対する弁解に大いにつとむること、
五には悪口のために落胆し萎縮すること、
等が、その主要なるものである。これらの弊に陥らぬようにするには、まず悪口に対してはいかなる態度におらねばならぬか、その度胸を定めたい。
悪口そのものについては他所にも述べたから、ここに再び繰り返す必要はない。僕のここに言わんとすることは、悪口の目的物となり、すなわち悪口を受けるものの態度について一言したい。
悪口は一時的のものが多い
多くの悪口には一時的流言に過ぎずして、ほとんど一顧の値いなきものがある。俗諺にいう、「人の噂も七十五日」。その語るところを聞くと根底深いらしいが、その実は根も葉もないことが多い。これは我々がしばしば新聞雑誌に見ることによりてもよく分かる。すなわち新聞雑誌に掲げられる月旦とか人物評論とかあるいはいわゆる三面記事を見ると、某はかくのごときことをなし、国賊であるとか、その肉を食ってもたらぬとか、倶に天を戴くを恥じとするとか極端の言葉を用い、あるいは某が某女性と関係したる始末を細々と記してある。