일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

悪口に対する理想的態度

白隠和尚はその檀家の娘が妊娠して和尚の種子を宿したと白状したとき、世人から生ぐさ坊主と非難されても、平然として、

「ああそうかい」

と言い、生まれた後は、自分でその子を懐きなどしていたが、後、和尚の種子でなく、娘は一時のがれに和尚の名を汚したことが明らかになった時も、また、

「ああそうかい」

といって世間の毀誉褒貶に無頓着であったという。僕は悪口に対してはこの心がけをもって世に処したい。

僕の日ごろ愛読する書物にこういう言がある。

「何をもって謗を熄むる、曰く無弁。何をもって怨を止むる、曰く争わず」

と、また、

「人の我を謗るやその能く弁ぜんよりは、能く容るるに如かず。人の我を侮るや、その能く防がんよりは、能く化するに如かず」と。

実に尽せる言である。

悪口に対する理想的態度

しかしこれについてはくれぐれも心得たきことがある。すなわち白隠和尚の態度のごときは日ごろの修養ある者でなければ、為すべきことでない。かく言えば、前に説いたことと矛盾するらしく思われるがそうでない。日ごろこれらの修養を欠く人が、ある一事にかかることを為すと、自分はともかく、他人に大なる迷惑をかけ、しかしてかえって悪事を為すことを奨励するに傾きがちである。