일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

第三章 強き人

「克つ」に含まれた二種の考え

第三章 強き人

「克つ」に含まれた二種の考え

克つといえば誰しもただちに強い、すなわち力の有るという思想と連関して考える。しかして強いあるいは有力というについてただちに起こる考えは少なくとも二種ある。一つは人に負けぬこと、一つは人に勝つことである。ゆえに克つことについても、この二種の考えが含まれている。字引を見ると、克の字はもと家を支うる材木の意味であり、したがって人の場合には重荷を荷って堪える意を含ませてあると聞くが、これはいわゆる勝つ所以を最もよく表したものと思う。

克つ人といえばとかく外部の敵に勝つように思わるるが、その外に障害物を一掃する人、もしくは破壊する人と思われる。また野蛮人の社会においては、破壊する人が一番の強者として尊敬される。ひとり野蛮人のみならず、進歩したる今日の社会においても、ややもすれば乱暴に破壊する力を逞しゅうする者が最も強いように信ぜられ、何かぶちこわすことが偉いことにされている。わが輩が往年塾にあったとき、食堂で茶碗類をこわすものがあると、人に強い奴と思われ、自分もまたそう思うらしく、あるいは洋燈でも叩きこわすと、強い奴と賞め讃えられた時代もあった。