후리가나로 읽는 일본 고전
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じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면
思わぬところに恩人が潜んでいる
否、人のしたことが、はたして親切であるか不親切であるか、その区別すらもなかなかしない。また人が我がためにしてくれたことの程度は、はなはだ鑑別しにくいものである。このへんの弁えを誤ると、とかく他人の眼には、恩知らずの感を与える。
ことに西洋人が日本人は恩を知らない国民なりというのは、この辺から起こっているらしい。すなわち日本人は恩を知らないのではなく先方の人がどれほどの親切でしたのかが分からぬために、有難うというべきところを言わなかったりする。すなわち事情が判然せぬために、思想までが大変違うように思わしむる惧がある。そこで外国人の書いた書物のうちに、折々日本人の短所の中についても、恩知らずの譏りあることは、これは仮りに誤解から起こったとみなしておいて、しばらくこれは預りとしてここには省こう。ここではもっと手近い、お互いの間の交際上、恩誼の観念について注意すべきことを述べたい。
思わぬところに恩人が潜んでいる
恩を説くに当たって、いわば恩の部類について一言したい。四恩なるものはなにかとか、あるいは中には五恩六恩と数える人もある。けれどもこれは我々によきことをしてくれた相手によって分けたことで、たとえば向こうの人が君だとか親であるとか、天であるとか地であるとか、友だちであるとか、あるいは従僕であるとか、それぞれ