일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

演説の顫いを止めた経験

とにかくも、戦きを抑えられぬ。愚かなことをしたものかな、こんな演説を引受けねばよかった、いっそ急病と称して御免を蒙ろうか、何か他の理由をつけて退席せんかと思い煩っている時、ふと浮いた考えが二つあった。一つは、

「ナニ此奴ら、服装こそ美わしけれ、金持ちでこそあれ、高の知れたもののみである。ことに自分の今演べんとすることは、日本に関することではないか、この点については僕は確かに彼らに優れている。少なくとも日本に関する知識においては、彼らはゼロ同然である、否なゼロよりもかえってマイナスであろう。僕が今述ぶる問題の範囲内においては、彼らは取りも直さずまったく無知同様である。かかる人を相手として演説するに、何の怖るることかあらん、この馬鹿者奴らがッ」

としきりに彼らを呑んでかからんとつとめたが、なかなか呑めない。いかに心中では豪傑を衒わんとするも、真底よりの豪傑でないから、ますます怖気てガタガタ戦える。

演説の顫いを止めた経験

すでにしてまた一つの考えが起こった。

「この席に来た人々は日本に関する知識を求めに来たので、決して雄弁や能弁を聴くつもりで来たのでない。