후리가나로 읽는 일본 고전
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じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면
我が商人は事業と人情とを混同する
日々の事業について、実業家がその職業を営むにつけても同じこと、おのれが損したからとて、みだりにその罪を他人にかぶせるようなことはない。むろんそのかわり大いに成功したからとて、他人に感謝する感情もないように見受ける。
我が商人は事業と人情とを混同する
西洋の新聞や雑誌に、しばしば日本の実業家の品性すなわち商業道徳なるものを難じている。われわれとてもいかに讃めたくも、日本の商業道徳を西洋のそれに優るとはいいかねる。否大いに劣ると言わざるをえない。その理由は許多あるが、僕がここで言いたいことは唯一点である。
すなわち日本の実業家はおのれの事業中に感情をはさむの欠点あることである。無論よくいえば、冷たい金銭に人情を加えるのであるから、かえって高尚らしくも聞こえるけれども、それは慈善をなすときか、友人を祝うときか、霊前に供うるときのことで、事業のためには、金銭は単に無心無情の器械である。ところがその器械に一種の感情をつけ加えるのがかえって間違いの基となる。失敗すると、失敗の本たりし理由を人格視して、あの金のために祟られたとか、あの機械のために一身を亡ぼしたとか、ついにはこれを供給した人にこの怨を被せ、何の某はあれほど老練であるから、この事業の失敗することはわかっておったろうに、なにゆえおれに出資するとき注意しなかっ