후리가나로 읽는 일본 고전
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じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면
所信の貫徹に潜める大苦心
この程度は概括的に定むることは出来ぬ。周囲の状態やら各自の性質やらあるいは為さんとする目的やらによりて度合いが異るので、我々の犠牲として払うべき意志は我々が衣服を買うときの代価のごときものである。いったい衣服はなんぼするものかという質問に対しては何人も一口に答えかねる。なぜなれば衣服にも単衣あり綿衣あり、木綿物もあれば絹織物もある。和服もあれば洋服もある。具体的に個々の衣服について始めて価がきまるのである。単に衣服というただけでは何とも決することが出来ぬ。それと同じく遠慮と遂行の程度は概括的に定めることはほとんど不可能である。
わが輩は折々知人や未知の人より相談を受けるが、その要点は己れの意志と親の意志と相い投合せぬとか、あるいは自分の望むところを世間が容れてくれぬとか、かかる場合にいかなる態度にいずべきかということが多い。わが輩はこれらの相談に対しつねに答える、その事情を詳細に知るにあらざれば、到底門外漢の解決し得るところでないと。
所信の貫徹に潜める大苦心
元来、義務と義務との衝突は根底においてあり得べきものでない。義務そのものは絶対的であるとしても、個人がこれに対すれば軽重、本末、主従、大小、遠近等によりて関係的相違あり、決して絶対的に同等なものでない。