일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

実際世間の慣わしとしてはいかにも表門をりっぱにし裏門を粗末にする。表門は大いに飾り裏門はみすぼらしくしてあるが、さりとてこれがためにその家の主人が偽君子なりと判断するは酷に過ぎたる批評である。表門と裏門とに区別を設くるは世の風俗である。ゆえにたとえ裏門を立派に造り得るだけの余裕ある人でも、かえって習慣に遠慮して粗末に造るのである。かつ習慣のみならず、人を迎うるは表門よりするゆえ、客に対する礼としても表門を立派にすることは当然の事である。

表裏を区別するは必ずしも道徳的意味を付すべきものであるまい。否区別を設けぬことこそ不道徳といわれるのではあるまいか。日々得意先を回る魚屋、八百屋、豆腐屋の人々の中に裏門を通用する際、かく粗末なる木戸をくぐらすは我々を侮辱するなりと憤る民主主義の人もあるまい。またたまたまかかる人がありとするも、主人側は彼らを侮辱する意志はむろん毫末もない。むしろこういう人々のためにかえって便利なりと思えばこそ門を粗末に造ったのである。板台を担い笊を携えて出入する者が一々門番に誰何され、あるいは門を出入するごとに鄭重に挨拶されるようになれば、商売は煩くなりはせぬか。