후리가나로 읽는 일본 고전
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じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면
ゆえに高く金さえ出せば出すほど良いものが得られ、金を出さずして得るものは安いもの悪いもの、つまらぬものという観念を懐くようになった。ちょうど我々骨董品に何らの心得なき者が、物品そのものの貴賤の程度はさらに分別つかぬが、道具屋に欺かされて高価を出せば良品が手に入ると思うのと少しも変わらぬ。僕が前年フランスに滞留して、教師を雇いフランス語を練習していたころ、農政に関するスペインの書を入手し、これを読もうとしたが、僕はスペイン語に不案内であったから、件の教師に、
「貴方はスペイン語が読めるか」
と質したとき、
「うんスペイン語? 僕はスペイン語を稽古するに何百フランを費した」
と答えた。どのくらいの書籍が読めるとか、何年研究したとかをいわないで、すぐに金額の多少をもって答えた。その後、イタリア語に関して聞いたときにも、同じ意味の返事を受けたことがある。これは一場の笑話であるが、活世界においては、あからさまにいわなくとも、胸中ではこういう算盤を採るものがたくさんある。折々老人などが悴の教育のために何千円費したというを聞くことがある。かく何事も金で計算する。人の働きはいうまでもなく、人格さえも金額で計るようになりはせぬかと思われる。