후리가나로 읽는 일본 고전
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じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면
忠告を納むるべき肥沃な畑
明瞭に実際的にならなければ、いかなる金言もなんの値もない。そのかわり明瞭に実際に自分の言行を支配する力があれば、いかなる卑見も黄金の値を有するにいたる。それであればこそ路傍で耳朶に触れた一言が、自分の一生の分岐点となったり、片言でいう小児の言葉が、胸中の琴線に触れて、涙の源泉を突くことがある。老嫗の一口噺が一生涯の基を固めたり、おのれながらなんでそんなつまらぬことが、こんなに自分を刺激したろうと驚くことがままある。
釈迦が東西南北の門を出で、あるいは病める者あるいは死せる者、あるいは老いたる者あるいは貧しき者を見て、人生観に新しき立脚地を開いたが、病める者死せる者老いたる者貧しき者はわれわれも毎日眼にしておりながら、われわれはあえてこれがために新しき人生観も得ない。
忠告を納むるべき肥沃な畑
かの英国の誇りとするシャフツベリー卿は、身は名流であり、一家は巨万の富を積み、娯楽に世を渡る資格をそなえておりながら、中学校時代乞食の葬式の途中棺から死骸のおちるのを見て、十五分間に自分の生涯の方針を定めたと称している。
しかるにわれわれもよし乞食の葬式にあらずとも、これに類したることはしばしば見ている。