일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

功を奏する忠告と奏せぬ忠告

僕のたびたび引用する『菜根譚』に、

「人の悪を攻むるは太だ厳なるなかれ、その受くるに堪うるを思うを要す。人に教うるに善を以てするは、高きに過ぐるなかれ、それをして従うべからしむべし」

とある。

功を奏する忠告と奏せぬ忠告

人を批評するにも、人を判断するにも、また人に忠告を与えるにも、先方の事情を深くかつ同情的に汲むにあらざれば、われわれの批評がけっしてその当を得ない。かえってわれわれの判断が誤りやすい、すなわちわれわれの忠告は功を奏しない。

管仲が戦場で遁げたからとてただちにこれを卑怯と批評し臆病者と判断し、しかして勇敢なれと忠告した者があったならば、おそらく彼は腹の底で笑うのみであったろう。彼を知る鮑叔が彼を目して臆病者とも卑怯者とも言わなかったのは、彼の人となりと、彼の事情を知っているからである。

僕はずいぶん異なった境遇に遭遇したあまたの人に接して考える。教訓も忠告も、その百分の一も功の無きはこれを受ける人の真情に当たらぬのと、これを受ける人に対する同情の薄きによると思う。約言すればとかくわれわれの忠告なるものには誠意誠心が欠けがちで、軽々しくするがゆえに、先方を動かさぬは当然のことである。