후리가나로 읽는 일본 고전
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じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면
女々しい感情皮相の感情
を失って縮まってしまう。おたがいも折々見ることで、知り合いの人のなすことを傍観しても、思慮はたいそうよく、すなわち思想においては間違いはなくとも、これを実行せんとするにあたり小さな感情から割り出すがために、とかく卑劣な穢い挙動に終ることがままある。あるいは人の思想をまたは行動を判断するについても、小さな感情をまじえてするがために、せっかくの大きなことも善きことも充分認識せられないでしまうことが多い。
イギリスの諺に「いかなる英傑も彼の側に侍る小姓の眼には偉大と映じない」とある。これ英傑が偉大ならざるにあらずして、小姓が偉大ならざるがためである。それと同じく、小さなる感情を挾む人には、いかに善きことも、いかに大なることも、けっして真の性質を会得しえない。僕自ら古今の英雄や豪傑を批評するにつけて、小さなる感情よりすることをたびたび恥ずかしく思う。
女々しい感情皮相の感情
僕が数年前、米国に留学していたころ僕の下宿屋の主婦とリンカーンの人物評を試みたことがある。この主婦は、もとはその家柄は卑しからぬ者で、南北戦争のさいには南軍方であって、最もリンカーンの政策に反対した者であったためか、リンカーンの人物を評するにも、その時の感情をはさんで、彼に関することならば、なにごとも曲解する傾きがあった。