일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

たとえば政治家たらんと熱する者ありとせよ、なにゆえに政治家たらんと熱するかと聞かば、必ずや天下人心の腐敗とか、政党宜しきを得ぬとか、ひととおり何人も首肯するような理由を述ぶるであろう。しかるにこういう漠然としたことでは、なかなか熱心ということは起こりがたい。ゆえにさらに深く立ち入りてその理由を質せば彼の熱心せる理由は必ずしも政治に関係するものでないようなことが出てくる。

某が自分の村に政談演説したとき熱烈なる拍手喝采を得た。それが彼の心を動かしたという場合には、彼の熱心は政治のためにあらずして拍手喝采のためである。拍手は政治にあらず。また実業家を志望する人に聞けば日本は貧乏であるときまりきった議論を述ぶる。しからば今日急にそのことを思いつき、その方面に猛進せんとする志はなにより起こりしかと質せば、これまた実業になんの関係もなきことが導火線となれることがある。

たとえば某令嬢を慕いたるも実業家ならねば嫁せしめぬというを聞き、実業を志望したというがごとき滑稽的動機すらも現にわが輩の耳にしたところである。かくのごときはおそらくは自分も知らずに行えるので、滑稽な動機に動けることに気づかずにいるのであろう。