일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

自分の心得の最善を尽せば無作法も宥される

自分の心得の最善を尽せば無作法も宥される

事の真偽は知らぬが、明治の初年ごろに西郷はじめ維新の豪傑連がはじめて御陪食を仰付けられたことがあったという。いずれも田舎侍で、西洋料理などは見たことのない連中のみで、中には作法を知らぬゆえ、いかなるご無礼をせぬとも限らぬと、戦々兢々とし、むしろ御陪食の栄をご辞退申し上げんとしたものもあった。

いよいよ当日になり、玉座に近き食卓につくと、ろくろく落着いて手を出すものも、口を開くものもなかった。そこで西郷は起って口を開き厚くご陪食の御礼を申し上げ、かつこれに加えて、

「小臣らはいずれも田舎侍で、九重の御作法にははなはだ心得が薄いもののみでござりまする。ただ一身をもって陛下の御ために捧げ奉ることのみを心得、他には何らの心得なきものであれば、今この席においてもあるいは御作法に背くごときことがあるかも存じませぬ。ただ陛下に対し奉る至誠に免じてお許しを願う」

と挨拶して席につき、スープを飲むに、両手を皿にかけて捧げグイと飲んだという。

もしこれが知っておりながら、少しく奇人を衒い、英雄を真似たとすれば、無礼の誹をまぬかれぬが、自分の心得の最善を尽している以上は、行儀作法に多少の欠点ありとするも、人はこれを宥すものである。