일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

第七章 譏謗に対する態度

人に最大不快を与うるは何か

妄りに自分を卑下して、なさずともよいお辞儀をなし、みずから五尺四寸の体躯を四尺三尺に縮め、それでも不足すれば、ミルトンの悪魔同然に鳥なり蛇なり蛙なりの程度まで一身を引下げておりはせぬか」。

かく発問すると、なるほどもっともだ、自分は予ての心がけよりも、この点において大いに堕落したと思いあたり、心を取り直し、己れに帰る心地する。して己れの心をそのまま存する者は怖がりもせぬ。怖気は自己の心を離るるより起こる。漢字で立心扁に去る(怯)布く(怖)芒ふ(※)をつけてこわがるの意を現すも故ありというべし。

第七章 譏謗に対する態度

人に最大不快を与うるは何か

人間社会で不愉快なる感を与うるものは数多あるが、これを一々区別して、何が最も有力なるかを尋ぬるに、貧困よりも疾病よりも、失望よりも何よりも、他人から悪く批評されることが最も有力なものであろう。

ある人が人間の行為として最下等なる職業を営む数多の醜業婦について、

「お前たちはこの商売していて一番イヤなことは何か」

と訊したら、お茶をひいて仲間に笑われることだと答えたそうであるが、彼らは日々の飯さえ遠慮して食い、終夜一睡もせぬことしばしばなるに、身体の苦しきよりは、やはり四囲の批評のほうがつらきものと見ゆる。