후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(七)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 371,916자 · 744화면
と、さわぎたつ間もない。山の麓近くの江から忽然と喊声が起った。いつのまにか附近の蘆荻の陰から無数の小艇があらわれ、呉の精猛が煙のように堤をこえて突貫して来る。まさに、魏の中軍へいきなり楔を打ちこんできたかたちだ。
「退くな。奇襲の敵は少数ときまっている」
曹操は、山を降りると、敢然、陣頭に出て乱れ立つ味方をととのえた。
すると彼方の堤の上に、青羅の傘蓋をかざし、星の如き群将に守られていた呉侯孫権が曹操を認めると、馬をとばして馳けてきた。
「赤壁の亡将、まだ生命をぬすんでいたか」
その声に、曹操は振り向いた。
碧眼、紫髯、胴長く、脚短く、しかも南人特有な精悍の気満々たる孫権。槍をふるって、石弾の如く突いてきた。
「何者だっ」
わざと曹操は大喝した。自分よりはるかに若い孫権と、剣槍をもって闘う気はない。威だけを示して逃げようとした。
「逃ぐるなかれ。魏賊」
と、その気を察して、孫権の左右から、韓当、周泰のふたりが分れて、曹操のうしろへ迫った。
危地に陥ったかと曹操の身が困難に見えたとき、彼の味方もまた、鼓を鳴らして、孫権のうしろを突きくずし、乱軍の相を呈しかけた機に、魏の許は、刀を舞わして周泰、韓当を退け、辛くも曹操を救い出して、中軍へ帰った。