후리가나로 읽는 일본 고전
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じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면
また兵站を考えれば、二日以後の食糧は、どこに求むべきか当てもつかず、冬が近づくが、兵士に靴のなき者が数千人、この秋風を凌ぐに毛布なき者が数万人である。しかし軍の成敗は天に在る。かくのごとく我々が苦しむのは、己れの求めて成す事にあらざる以上は、何事か天意のある事ならん。天父の慈愛に頼って、各自の任務に忠実なるより為すべき事はない」
と言う口調を洩らすことがしばしばであった。彼の考えには成と敗の区別が明らかでなかったように思われる。彼の心には勝負の考えがはなはだ弱かったごとくに思われる。ただ己れの義務と思うことを為した以上は、勝とうが負けようが、己れの関するところでないとの考えが充ちていたように思われる。
我が南洲翁もややおなじ境遇にあるの時、同じ意志を吐露した。翁が田原坂の戦いのころ、大山県令に寄せた書翰に曰く、
「もはや時勢も此に至り候てはさらに言語口舌をもって是非曲直を争い難ければ、腕力のほかこれなかるべし。しかし天下の事は成敗利鈍をもって相判じ候訳にはこれなく、小生は正をもって起こり、正をもって斃るること始めよりの目的に候。ワシントン、那波翁云々は中々小生輩の事にあらず、万一不幸相破れ屍を原野に曝し藤原広嗣等とその品評を同じゅうするも足利尊氏と成るを望まざるなり」