일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

勝負ほど明瞭なものはないと思う人が世に多い。しかし相撲を見ても東西のいずれが勝ったのかはなはだ不明なる場合がある。数万の眼で見る勝負さえもかくのごとくである。また多年審判の任に当たれる行司さえも判定を下すに苦しむことがある。まして個人の行為において勝敗を決するの難きは常に見るところである。また決勝点はすべての人によりて必ずしも一致するものでない。世人が決勝点なりと認むるものを、自分は決勝点と受け兼ねることが間々ある。

中には為にするところあって、人為的形式的に定めたと思わるる決勝点なきにしもあらぬ。たとえば相撲のごときも一つの形式で勝敗を定むるものである。すなわち土俵を作り、それを標準とするが、この土俵なるものは天然に定まれる一定不易の圏でなく、人為的に仮りに定めたるに過ぎぬ。「鳳」と「朝潮」とが取組み、一方が一歩を土俵のそとに踏み出せば、それで勝敗を決する規則であるが、世界中を土俵だとすれば、勝敗あるいは地を換えることもあるであろう。

むかし淮陰の少年が韓信を侮り韓信をして袴下を匍伏せしめたことがある。市の人は皆韓信の怯懦にして負けたことを笑い、少年は勝ったと思って必ず得々としたであろう。