후리가나로 읽는 일본 고전
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じけいろく
自警録
新渡戸 稲造
新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면
現に我々が仮りに所得税の負担額を較べて見ればただちに判るであろうが、わずか二、三千円の俸給を受くる学校教師などが、先の何々大臣、あるいは何々爵にして市内市外に許多の高甍宏閣を構えている人よりも以上の租税を払っている例すらある。そんなら、彼ら大尽は地租の目の下に多額の負担ありやと尋ぬれば、彼らの園邸は宅地にあらずして、山林と登録してあるから、税率もはなはだ少ない。かくのごときは財産の権利を享有しながら、その義務を負担しないというものである。富が跋扈するというと、いつも米国を例にとるが、焉んぞ知らん日本にもその例に乏しからぬを。
僕がかくのごとき言を述べたならば、あるいはいたずらに人を責むるように聞こゆるであろうが、わが輩はそれがし何某なる個人を攻撃する考えは毛頭ない。法文の曲解を難ずる意であって、僕は君子ではないが、人の罪を憎んで、その人を憎まないように心がける積りである。ゆえに富める者が不正なことをし、あるいは人を苦しめてなお蓄財することがあるにしても、その人よりも社会の制度が不完全ならびに輿論がまだ未熟にして、富者といわんよりは富貴の義務を自覚しないことを難じたい。