일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

二つながらこれを用うる人の心のさまを言い現すものであると思う。すなわち名であれ言葉であれ、客観的のものを言い現すに止まらで、これを用うる人の心持ちを示すものである。古人の曰く「言者身之文也」と。日本の諺にも「言葉は立居をあらわす」というが、これはただ品や育ちを現すとの意でない、心持ちを知らすの意である。

僕の知れる老人に滑稽趣味に饒なものがあった。封建時代には従者や出入りの者に勝手に新しき名をつけることは普通であったから、この老人もまた種々な名を出入りの者どもにつけた。かつて彼が使っていた若者を冷しながら、

「貴様が笑うときの顔はまるで猿のようだ。これから姓名を改めてはどうだ」

といい、真面目になって猿嘉という命名書を与えた。爾来この若者はこの姓を用いしのみならず、その子孫は今なお猿嘉氏を称している。また老人の親戚中に耳がはなはだ小さなものがあったので、彼はその人のために新たに半耳と命名したという。これらの命名は客観的にその人々の特徴を言い現したものだといえば、名は体をあらわすといわれる、いわゆる名詮自性とやらである。しかし若者某のごときは、ただ笑うとき猿に似たからとて、そればかりが彼の特徴でもあるまい。