轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

うえすぎけんしん

上杉謙信

吉川 英治

「週刊朝日」1942(昭和17)年1月4日号~5月24日号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 129,102 字 · 256 页

青空文庫

居睡り柱

しばらくするとその沈黙は勃然とここ数旬にもなかった危険な形相をおびて爆発した。

居睡り柱

「なぜ、甲州へ向って、越後から使いを立てねばならぬか」

「御当家は、武門をお捨てになる覚悟か。屈辱だ。恥を知れ」

「使者を送って、なお恋々、和を講じようなどとは。――ああ、弓矢とる身もいやになる。道義のすたりだ。いずれはこれ、なるべく現状にありたい重臣たちが、お館の御決意をにぶらせたものだろう。ゆるし難い。断じて看過できぬ。――直江大和守どのか、柿崎和泉どのの邸か、いずれへでも押しかけて、真意のほどを糺してみねばならん。同意の者は、みな来い」

「行かいでか!」

「行こう」

いあわせた十名以上の者がことごとく起って大廊下へ出た。ところがただ一人、なお隅の大きな柱へ背を凭せかけたまま、眼をとじて、起とうともしない者があった。

ひとりが気づいて、

「弥太郎。なぜ来ない? 早く来ぬか」

と、うながした。

眠たそうに上げた顔には、白あばたがぽつぽつあった。鬼小島弥太郎は、その顔を横に振るのも懶そうに、

「わしは行かん」

と、いったきりで、腰を起てるふうもなかった。

この時・この秋

「なに」