轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
さんごくし
三国志
吉川 英治
06 孔明の巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 161,356 字 · 323 页
ここでは計をもって、かならず彼奴を生捕ってくれねばならん。……そうだ、迎えに出よう。坊主どもにも、一同出迎えに出ろといえ」
「いま、鐘がなりましたから、もうみな出揃っているはずです」
「じゃあ、各※(二の字点、1-2-22)」
弁喜は左右の者に眼くばせをして、階を降りた。
この夜、関羽は、麓の関所も難なく通されたのみか、この鎮国寺の山門に着いて、宿を借ろうと訪れたところ、たちまち一山の鐘がなり渡るとともに、僧衆こぞって出迎えに立つという歓待ぶりなので、意外な思いに打たれていた。
長老の普浄和尚は車の下にぬかずいて、
「長途の御旅、さだめし、おつかれにおわそう。山寺のことゆえ、雨露のおしのぎをつかまつるのみですが、お心やすくお憩いを」と、さっそく、簾中の二夫人へ、茶を献じた。
その好意に、関羽はわがことのように歓んで、慇懃、礼をのべると、長老の普浄はなつかしげに、
「将軍。あなたは郷里の蒲東を出てから、幾歳になりますか」と、たずねた。
「はや、二十年にちかい」
関羽が答えると、また、
「では、わたくしをお忘れでしょうな。わたくしも将軍と同郷の蒲東で、あなたの故郷の家と、わたくしの生家とは、河ひとつ隔てているきりですが……」