轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
「東京日日新聞」1926(大正15)年5月28日~11月14日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,479 字 · 394 页
「大将衆といたしましては、吉田初右衛門、加藤市郎兵衛、鵜野九郎右衛門、秦式部、桜井三右衛門、石橋源右衛門、有竹作左衛門、四宮隼人、永井兵左衛門、戸次与左衛門、以下そのかず一百人、血判いたしましてございます」
朗々たる音声、それに従い、シタシタと頭を下げたものである。
すなわち慶安義士の一党、頼宣卿を盟主に奉じ、改めて誓いを立てたのである。
と、頼宣、声をかけた。「正雪舞え! 予が歌う!」
「はっ」というと立ちあがり、法眼袴の一天狗、由井の正雪踊りだした。
「天王寺の妖霊星!」羽団扇で膝をたたきながら、僧正天狗、頼宣卿、さも豪壮に歌いだした。
それに合わせて一百人、「妖霊星! 妖霊星!」
「天王寺の妖霊星! 見ずや見ずや妖霊星! 天下乱るる前兆なり!」
「妖霊星! 妖霊星!」一百人が合唱する。
ドカドカ燃えるはたいまつだ。キラキラ光るは森の木々。ザワザワ渡るは深夜の風だ。物すさまじい光景の中、幕府の権勢を空しゅうし、踊り狂う天狗舞い! 足裏を見せ、身を斜めに、キリキリ廻ったとたんである。風が変わったか遙か山上、杉窪の里の方角から、喊声剣戟の音がした。
「踊りやめい!」