轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
「東京日日新聞」1926(大正15)年5月28日~11月14日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,479 字 · 394 页
などと途方もなく大たばをきめこむ、あの島原城之介の住居だ。なかなか目つかるものではないよ」
「いえ」と左源太膝をすすめた。「今回にかぎって、おおかたたしか……」
「そうだろうて、おおかただろう。が、ともかくもいってごらん」
「は、今日私こと、所用ありまして小梅の方へ……」
「まあさ」と天草とめてしまった。「おやめよおやめよ、道行はな! 一句でよろしい、どの辺だな? 感覚でわかる。俺の胸に、ピーンと響くか響かぬか、それが標準。いってごらん」
そこで左源太いったものである。
「南葛飾、寺島村、蓮華寺のうしろ、渋沢の藪地!」
「待て!」とにわかに天草時行、鬼気のある声音で一喝した。「ううむ、そうか。渋沢の藪地か! ははあなるほど、渋沢だな?」突然マリのように飛びあがった。「これ、馬は幾頭ある?」
「十五頭!」といったのは隅庄という武士。
「至急繰り出せる人かずは?」
「は、大略、三十人!」こういったのは平戸という武士。
「よし、繰り出せ、三十人! そのうち十五人は騎馬で行け! このおれも行く、真っ先に! ……地雷弾を持て! 火縄を長く! ……左源太、功名をしたなア! 間違いはない。