轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
「東京日日新聞」1926(大正15)年5月28日~11月14日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,479 字 · 394 页
剣侠剣を捨つ
なつかしいお父上様お兄上様!」
「友よ!」と広太郎は書面の中で、親しく舞二郎を呼びかけていた。
剣侠剣を捨つ
「友よ僕の妻は受胎した」広太郎の書面はこう書いてあった。「僕達二人の結婚については、あるいは是非とも君達父子の、許しを得なければならなかったかもしれない。では許してくれたまえ! その後の僕達の経歴については、とても書面では書きつくせない。まして心的変化などはね! だから君達にお願いする。是非とも二人で打ち揃って、僕達の郷へいらっしゃいと! で詳細の地図を添えた。僕は待っている。妻も待っている。僕らの仲間はみんな待っている。でここでは簡単に書こう。僕はその後いろいろの場所で、実にさまざまの経験をした。そうして最後におちついたのさ! 木地師の大将という今の位置にね。もしこの僕が剣侠なら――剣侠だったとは思わないがね、――剣侠未練なく剣を捨てたのさ。そうしてハンマアを取ったのさ。これが現在の生活だ。友よ実際剣というものは、いついかなる時代でも、捨てがたいもののように思われるねえ。つまり護身という意味において。だがはたしてそうだろうか?
護身護身といいながら、人ばかり斬るのはどうしたものだろう?