轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页

青空文庫

端公ふたりは、ちぢみあがった。――が宋江は、かりた刀の切っ先を、逆に自分の喉へ擬して。

「君らは、わしを殺そうとするのか」

「じょ、じょうだんじゃありません。先生こそなんでそんな真似を」

「情けはありがたいが、君らの暴は、この宋江へ死を迫りに来たもおなじことだ」

「とんでもねえことを。梁山泊一同の者は、明け暮れ心配のあまり、すんでのことに、県城の牢を破ッても、あなたを救い出そうとまで、評議していたほどなんですぜ」

「さ。それこそすべて、宋江には情けが仇だ。わしを不忠不孝の坑に突きおとす気か。ならばいッそ自決して相果てねばならん。とめるな劉唐」

「あッ待ってください」

劉唐は飛びついて、彼の手の刀をもぎ取った。そして一方には、後ろへ向って子分を走らせ、一方には宋江をつかまえて離さず、

「どうにも、こうにも、そんなお話しじゃあ、てまえ一存ではさばけません。とにかく、端公は連れたままでも、梁山泊までお越しなすって」

「ばかをいえ。わしは流人だ」

争っているところへ、知らせをうけた呉用学人そのほか二、三十騎が飛んで来た。そして首カセを架けられた宋江の姿をみるやいなや、花栄はじんと眼を熱くして。