轻松读懂日语经典作品
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ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
「朝日」博文館、1929(昭和4)年1月号~1930(昭和5)年2月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 181,795 字 · 359 页
「この子は芸名を友之助って云うのですよ。年は十二だそうだけれど発育不良で小柄だから十位にしか見えない。それに義務教育も受けていないのです。言葉も幼稚だし、字も知らない。ただ芸が非常にうまくて、動作がリスの様に敏捷な外は、智恵のにぶい一種の低能児ですね。併し動作や言葉に、妙に秘密的な所がある。常識はひどく欠乏しているが、その代りには、悪事にかけては普通人の及ばぬ、畸形な感覚を持っているのかも知れない。所謂先天的犯罪者型に属する子供かも知れないのです。今までの所、何を聞いても曖昧な返事しかしない。こちらの云うことが分らない様な顔をしているのですよ」
諸戸は私に予備知識を与えて置いて、少年軽業師友之助の方へ向直った。
「君、この間鎌倉の海水浴へ行っていたね。あの時伯父さんは君のすぐ側にいたのだよ。知らなかった?」
「知らねえよ。おいら、海水浴なんか行ったことねえよ」
友之助は、白い眼で諸戸を見上げながら、ぞんざいな返事をした。
「知らないことがあるもんか。ホラ、君達が砂の中へ埋めていた、肥った伯父さんが殺されて、大騒ぎがあったじゃないか。知っているだろう」
「知るもんか。