轻松读懂日语经典作品
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ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
「朝日」博文館、1929(昭和4)年1月号~1930(昭和5)年2月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 181,795 字 · 359 页
君、あの人とは余程懇意だったのですか」
「エエ、実は木崎初代さんの殺人事件を、あの人に研究して貰っていたんです。あの人はホームズみたいな優れた素人探偵だったのですよ。それが、やっと犯人が分りかけた時に、あの騒動なんです。僕、本当にがっかりしちゃいました」
「僕も大方そうだとは想像していたが、惜しい人を殺したものですね。それはそうと、君食事は? 丁度今食堂を開いた所で、珍らしいお客さんもいるんだが、何だったら、一緒にたべて行きませんか」
諸戸は話題を避ける様に云った。
「イイエ、食事は済ませました。お待ちしますからどうか御遠慮なく。ですが、お客さんと云うのは、若しやひどく腰の曲ったお爺さんの人じゃありませんか」
「エ、お爺さんですって。大違い、小さな子供なんですよ。ちっとも遠慮のいらないお客だから、一寸食堂へ行く丈けでも行きませんか」
「そうですか。でも、僕来る時、そんなお爺さんがここの門を這入るのを見かけたのですが」
「ヘエ、おかしいな。腰の曲ったお爺さんなんて、僕はお近づきがないんだが、本当にそんな人が這入って来ましたか」
諸戸は何故か非常に心配相な様子を見せた。